峯岸みなみ アイドル人生「100点」AKB最後の1期生“正真正銘”ラストステージ

 AKB48の峯岸みなみ(28)が28日、東京・秋葉原のAKB48劇場で卒業公演を行った。ステージには現役メンバー28人の他、高橋みなみ(30)や小嶋陽菜(33)ら卒業生4人も登場。正真正銘のラストステージを迎えた最後の1期生は、15年半のアイドル人生を「100点」と自己採点し、「生涯、一生をかけて皆さんに恩返ししたい」と、卒業後の活躍を誓った。

 一片の悔いも残さず、アイドルを卒業した。2005年12月8日の初公演から5650日。AKBメンバーとしての15年半を「いいことばかりではなかった」と振り返ったが、終演後にアイドル人生の採点を求められると「今日を迎えてみて、100点と言っていいと思いました」と声を弾ませた。

 花道の舞台には盟友の高橋と小嶋がかけつけ、最終盤には後輩たちから総合プロデューサー秋元康氏の手紙を手渡された。「お父さんみたいな存在」。自ら読み上げ、泣けた。「見捨てないでくれてありがとうございます」と感謝し、「秋元先生とお酒を飲みたいな。当事者として聞きづらかったことを話せれば」と相好を崩した。

 13歳で加入し、人生の半分以上をささげ、絶頂も挫折も味わった。それでもメンバー、スタッフ、ファンとの出会いに「人としては間違ってなかったんだなと」とうなずいた。自身にとってのAKBを「人生そのもの」とし「自分の未来にも期待したいなと思っています」と、まだ見ぬ未来に思いを巡らせた。

 29日からはAKBの肩書が外れ、“峯岸みなみ”としての人生が始まる。やってみたいことを問われると「手つなぎデート」と、ちゃめっ気たっぷりに笑った。

 「本当にAKB48で良かったという一言に尽きます」。観客7人から始まった劇場での集大成。計20曲、2時間のステージを終えた峯岸は、晴れやかな笑顔で汗と涙が染みこんだ劇場を去った。

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