見上愛「色んな役に挑戦したい」 NHKドラマ「きれいのくに」で輝き放つ

 女優・見上愛(20)が、31日に最終回を迎えるNHKドラマ「きれいのくに」(月曜、後10・45)で輝きを放っている。整形が大流行して同じ顔の大人があふれる世界が舞台の物語で、自己肯定感が低く顔にコンプレックスを抱く女子高生・凜を好演している。

 ドラマ、CM出演に加え、ダブル主演映画の公開も控える20歳。素顔はよく笑う天然系のイジられキャラだ。同年代の共演者との現場では「ムードメーカーだった気がします。中高の時はずっとイジられていたので、居心地がよかった」と楽しそうに明かす。「写真を撮る時に変顔をしたり、眉毛を動かしたり」と周囲を和ませた。

 中2の時に家族で観劇し、舞台の魅力にハマった。高1の時、中1から続けていたハンドボール部をやめて演劇部に転部。父と兄が音響関係の仕事をしていたこともあって「将来、一緒にできたら」と照明を希望したが、役者や演出をするうちに、演出家志望に変わっていった。高校生の劇評の大会で賞も獲得。演技も学ぶために、現所属事務所のスクールに通ったことが、19年の女優デビューにつながった。

 「永遠の憧れ」であり「究極の目標」には、マルチな才能を発揮した劇作家・寺山修司を挙げる。演劇部での初めての演技も寺山作品。やりたいことが多岐にわたって悩んだ時には「人間もとから多面的なものだから、いろんなことをやるというのはごく当たり前のこと」という寺山の言葉を目にし、救われたこともあったという。「亡くなってもなお、こんなに影響を与え続けている人もいないんじゃないかな」と熱く語った。

 バレエを13年、ギターは中1から高2まで「ずっと呼び出されてました(笑)」と学校に注意されながら続けたバンドで習得。「特技は一個もない。全部趣味なんです」と笑うが、多面的な興味と行動力は、表現者としての大きな武器だ。倉悠貴とダブル主演する今年公開予定の映画「衝動」では、トラウマで声を失ったヒロインを演じる。「いろんな人といろんな作品を作りたい。『こういう役が得意だから』ということにとらわれずに、いろんな役ができたら」と、瞳を輝かせて未来を思い描いた。

 ◆見上愛(みかみ・あい) 2000年10月26日生まれ。東京都出身。19年に女優活動をスタート。主な出演ドラマに「恋はつづくよどこまでも」、「ガールガンレディ」、CMはJR東日本「行くぜ、東北。」、リクルート「SUUMO 引っ越し見積もり」など、映画は「キャラクター」、「プリテンダーズ」、「衝動」が公開予定。身長161・5センチ。

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