さんま、田村正和さんの優しさ告白 「古畑」共演時に大遅刻もお礼「カレー食べられた」

 タレント・明石家さんまが22日、MBSラジオ「ヤングタウン土曜日」に出演。かつてフジテレビ系ドラマ「古畑任三郎」で共演経験があり、4月に77歳で死去していた俳優・田村正和さんを悼んだ。

 さんまが「早すぎる」と残念がった。村上ショージが、かつて田村さんがリムジンから降りてくる際、ズボンのポケットに手を入れていたのを見たと話すと、さんまは「すごいオーラなんですよ。でも、人を寄せ付けないオーラじゃない。入って行けるオーラを持ってらっしゃる。オレはいろいろやさしくしていただいて」と生前の田村さんの印象を明かした。

 さんまは弁護士を演じた「古畑-」での失敗談を告白した。田村さんはセリフがすべて頭に入っており、「現場では台本なんか一切、持ってない」と回想。さんまがどうやって記憶しているのか聞くと、朝起きてたき火をしながら練習すると返ってきたという。

 ところが、ある日の撮影で田村さんがセリフをミス。さんまは「先にNGを出すのが嫌やったから、天下の田村さんに先にNGを出して欲しい」と考えていたといい、「(セリフを)噛まはったとき、『噛んだね!』って言うて。そういことを言える人、空気感も。『噛みましたね、いま田村さん。良かったぁ。スタッフの皆さん!田村正和、噛みましたよ~』って言うてウケると思ったら、シーンとしたんです」と最悪の雰囲気を振り返った。

 さんまは「ADさんが来て『ちょっと、さんまさん、こっち』って。前室に行って。『すいません、さんまさん。僕らもホントは笑いたかったんですけど、田村さんはそういうこと(ミス)がないんで。一切、『“わっ、噛んだ”とかいうのはやめていただけないですか』って。『言われたらやめますけど。田村さんもわろてはりましたやん』って言うたら、『ホントに初めてのことなんで』って言うので、どうしようかと思ったことがあった」ととてつもなく珍しい場面に遭遇した裏話を打ち明けた。

 その日にロケで東京・世田谷のマンションに移動する際、田村さんから「さんまちゃん、(ロケ場所が)わかりにくいからついてきて」って言われたというが、田村さんの車が曲がった際に間違って直進してしまったという。

 さんまは「世田谷って一方通行が死ぬほど多い。Uターンするところがない。場所に戻るのに1時間半。車も混んでて。そんなときも(田村さんは)『何してんだよ!おしてんだよ!』とかは一切、おっしゃらない。お礼を言わはる。『ありがとう。待ってる間にカレー食べられた』って」と紳士ぶりを明かした。共演陣から「やさしい」と声が上がる中、さんまは「みんなに(同じ振る舞い)だと思う。変なこと聞いたことないから、田村さんの。みんなが優しいっておっしゃるし、オーラがすごいんですよ」と絶賛した。

 木村拓哉からもショックを受けたと連絡があったといい、「現場に立ってもらわなきゃいけない人が1人またいなくなりましたね」という文面だったとした。岸本加世子からも「どんなことがあっても田村さん」と聞いたといい、岸本が田村さんと同乗していたカートが転倒した際も、大声は出さずに「大丈夫」と言っていたと明かした。

 また、さんまは「しゃべりすぎた男」という出演回のタイトルを伝えたが、田村さん追悼番組の2話に入っておらず「イチローの(出演した)方を選ばれた、テレビ局さんは。ウチの部屋では上映した」と悔しがった。

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