漫画家・三浦建太郎氏が死去 54歳 急性大動脈解離 「ベルセルク」など

 「ベルセルク」などの代表作がある漫画家・三浦建太郎氏が6日に急性大動脈解離で亡くなったことが20日、分かった。54歳。白泉社が公式ツイッターなどで公表した。すでに葬儀、告別式は家族で執り行われたという。

 三浦氏は88年に漫画家として活動を開始。中世ヨーロッパを下地にした代表作の「ベルセルク」は、89年の「月間アニマルハウス」で不定期に連載を開始。その後「ヤングアニマル」で20年以上連載を続けていた。97年にはテレビアニメ化もされた。

 白泉社の公式HPでは「三浦先生の画業に最大の敬意と感謝を表しますとともに、心よりご冥福をお祈りいたします」と記した。

 三浦氏は白泉社で「ベルセルク」などの人気作品を数々執筆。「現在もヤングアニマルにて同作を、一昨年からはヤングアニマルZEROで『ドゥルアンキ』を連載中でした」と、仕事半ばでの急死。「読者の皆様には、三浦先生の作品をご愛読いただきましたことを深謝いたしますとともに、謹んでご逝去の御報告をお知らせ申し上げます」としている。

 「ベルセルク」を連載していたヤングアニマル編集部もコメントを発表。「深い悲しみに包まれている」といい「この受け入れがたい事実をどのように捉えたらいいのか。正直、言葉が見つかりません」と大きなショックをつづった。

 そして「思い出されるのは、編集部の人間に会うと、いつも朗らかにご自分の好きな漫画やアニメ、映画の話などを語っていた時の笑顔ばかりです。我々は三浦先生の怒った顔を見たことがありません。いつも楽しそうな少年のような方でした」と、その穏やかな人柄を偲んでいた。

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