吉村知事、ワクチン接種センター不備への批判に「やり過ぎ」 完ぺきで遅いよりもいい

 大阪府の吉村洋文知事が19日、大阪府庁で定例会見。自衛隊運営の新型コロナウイルスワクチンの大規模接種センターを巡るシステム不備に関連し、大阪府のセンターは配慮しながらシステムを構築するかと聞かれた際に、不備への批判の声に対する違和感を口にした。

 吉村知事は「国の不具合のところを批判されるが、批判しすぎじゃないかなと思う。いち早く大規模接種センターを、一人でも多くの方のためにと自衛隊・防衛省が設置された中で、不具合、不具合とそこばかりを指摘するのは違う。やり過ぎじゃないかと思う」と持論を展開。

 「どうしても走りながらやると不具合は多少、出てくる。大阪府のところも出てくると思うが、そこばかり焦点を当てるのは違う。例えばそれをなくすために完ぺきなシステムを仕上げる。それを8月、9月から運営するのと、5月から走りながらでもやるのとどっちがいいかといえば、僕は5月からだと思うので。3カ月の間にコロナに罹患(りかん)して亡くなる方だって出てくる可能性は十分ある」と続けた。

 さらに、「大きな波が発生したら緊急事態宣言になる。やらないことによるデメリットってすごくあって、どうやったらやれるかを考えながら自衛隊・防衛省の皆さんが率先してやられたことはありがたい話。もっと前向きに評価されてもいいのでは」と思いを吐露した。

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