吉村知事「逃げずに議論すべき」明石市長の酷評に真っ向対立 府職員の違反会食は謝罪
大阪府の吉村洋文知事(45)が27日、兵庫県明石市の泉房穂市長(57)からの「失格」、「有害」、「辞めてほしい」との酷評に府庁で反論した。新型コロナウイルス感染拡大抑制のため個人の自由を制限する法整備を求める吉村氏と、私権制限に反対する泉氏は真っ向から対立。吉村氏は「逃げずに議論すべき」とした。
泉氏は26日、「私権制限はやってはいけない。政治家の責任放棄」と吉村氏を批判。「1年間努力してこなかった」とこき下ろし、公用車の高級車変更やうちわ配布で批判を浴びてきた兵庫県の井戸敏三知事(75)に対しても「無能」と斬り捨て、かつての暴言市長ぶりをのぞかせた。
吉村氏は「努力してこなかったかどうか、評価はおまかせしたい」とかわし、一定の私権制限は必要との持論を展開。「命を守るため。感染防止のためには、個人の自由はある程度制限されるべき。医療資源には限界がある」と力説した。
また、府が職員、教職員約2万4300人を対象にした調査で、府の要請に反した「5人以上の会食」、「午後9時以降の会食」をしたケースが3月1日から4月6日までの間に211件あり、745人が参加していた。大阪市も3月1日から4月4日までの間で348件のルール違反があり、市職員1164人、教職員447人が参加していたと発表。計2356人のルール違反に、吉村氏と松井一郎大阪市長はそれぞれ謝罪した。
