“カストロ統治”に幕 弟・ラウル氏が退任表明
キューバのラウル・カストロ共産党第1書記(89)は、16日に開幕した第8回党大会の基調報告で退任を表明した。3年前に国家元首は退いており、党トップも降りることで、1959年の革命以来、兄の故フィデル氏から続いたカストロ兄弟による統治が終わる。次期第1書記にはディアスカネル大統領(60)が就くとみられる。
ラウル氏は65年の結党以来フィデル氏が務めていた党第1書記を2011年に引き継ぎ、15年に米国との歴史的な国交回復を実現。「役目を果たした満足と祖国の未来への信頼」を得たために自ら退任を判断したとし、「生きている限りは祖国と革命、社会主義を守るために常に行動できる体勢を保つ」とも述べ、影響力は保持する意向も示唆した。