“西の王子”斎藤慎太郎八段が先勝 将棋名人戦 驚異の粘りで逆転

 渡辺明名人(36=王将、棋王との三冠)に斎藤慎太郎八段(27)が挑戦する、第79期名人戦七番勝負第1局第2日が8日、「ホテル椿山荘東京」で指され、179手で斎藤八段が先勝。初の名人奪取へ好発進した。

 昨年はコロナ禍のため、6月開幕だった名人戦。今年はまた春の椿山荘に戻ってきた。振り駒の結果、斎藤八段の先手となり、初日は相矢倉へ進んだ。渡辺名人が手待ちをし、千日手筋も見える中、斎藤八段がどう打開するかに注目が集まるも、そのまま封じ手へ。

 2日目に入っても、じっくりした展開が続いた。間合いを計りながら、渡辺名人はより強固で、かつての代名詞でもあった穴熊へ組み替えた。渡辺名人の攻めがつながり、快勝かと思われたが、終盤を得意とする斎藤八段が驚異の粘りで逆転。両者1分将棋となり、終局22時超えの大熱戦となった。

 斎藤八段は「序盤は玉が薄い将棋になって、課題が多かったかなと思います。終盤は粘れたのかなというか、嫌みを残しつつ指せたかなと思います。序盤の失敗を感じましたので、次は序盤の作戦を練り直さないとなと思います」と終盤に手応えを感じつつ、反省を口にした。

 斎藤八段は昨年度、A級順位戦1年目で羽生善治九段(50)らを破り、8勝1敗と好成績を収め、ストレートで名人戦挑戦権を獲得。奈良県出身で、高身長と甘いマスクで女性から大人気。「西の王子」と呼ばれている。

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