大阪過去最多878人感染 公道聖火リレー中止 吉村知事「1000超えてくる」

 吉村洋文大阪府知事
 厳しい表情で記者会見する大阪府の吉村洋文知事=大阪府庁
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 大阪府の吉村洋文知事(45)は7日、新型コロナウイルス対策本部会議後の記者会見で、府内全域の公道を走る東京五輪聖火リレー(13、14日)を中止すると表明した。この日の府の新規感染者は過去最多の878人。吉村氏は民放の生番組で、今後1000人を超えるとの見方を示した。重症者用の病床使用率は70・5%となっており、府はこの日、医療非常事態宣言を発出。府民に大阪府全域での不要不急の外出自粛を要請した。

 吉村氏は会見で「大阪府内で聖火リレーをするのは明らかに密を作ることになりますし、不要不急の外出自粛をお願いしている中でするのは適切ではないと判断した」と中止の理由を述べた。愛知県を例に挙げ、「対策をとると言いながらも聖火を一度見たいと密になる。大都市は密になる傾向にある。大阪でも同様」と続けた。

 「万博記念公園ならゲートを締め切ることができる。公道での聖火リレーは中止して、そういった形でできないかと考えている」と代替措置を説明。中之島で行う予定だったセレブレーションも同園で、無観客で行う方向という。

 吉村氏はその後、カンテレ「報道ランナー」(月~金曜、後4・45)に生出演し、新規感染者が過去最多の878人となったことに、「1000という数字は超えてくるのではないかと予測しています。そこからさらに右肩上がりになるのか注視している」と危機感をあらわにした。

 会見でも「感染は急拡大の状況が続いている。変異株の影響は確実に出ており、重症化が速い」と強調。

 「陽性者数は右肩上がり、感染の速度が非常に速い。この2週間で4倍の速度。一気に感染が急拡大する」、「重症化のスピードが既存株より速い。重症化率も既存株に比べ、2%ほど高い」、「若い世代の感染率も高い」などと“第4波”の特徴を挙げ、「この急拡大は続くと思われる」と予測した。

 また、医療非常事態宣言に関して「医療体制が非常にひっ迫している状態」と訴え、「大阪全域の不要不急の外出の自粛の呼びかけをしたい」、「大阪府外への不要不急の外出自粛もご協力をよろしくお願いします」と呼びかけた。

 大阪の隣県ではこの日、兵庫328人、奈良81人、和歌山38人と、過去最多の新規感染者を記録した。

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