加山雄三、小脳出血で療養から本格復帰 新曲「紅いバラの花」4月配信

 昨年8月に誤嚥(ごえん)から軽度の小脳出血を発症し、療養していた歌手の加山雄三(83)がこのほど、都内でデイリースポーツの取材に対応。誕生日にあたる4月11日発売の初デジタルシングル「紅いバラの花」で本格仕事復帰することを明かし、現在の体調を「すこぶる良いよ!」と“完全復活”をアピールした。新曲では1960年代の自分とコラボ唱を実現。新たな挑戦を続ける若大将が復帰までの道のりと思いを語った。

 大病を経て、復活を果たす若大将は「前よりも元気になったよ」と現在の体調を明るい表情で報告した。

 2019年11月に「左手が勝手に挙がってきてしまう」という症状で診察を受け、右脳に脳梗塞を発見。その後、昨年8月に誤嚥で軽度の小脳出血を発症。入院生活は同11月まで続いた。

 「また脳ということでやばいと思った」と危機感を抱いた加山。「寝て起きるのがやっとだった」という体にムチ打ち、会話や歩行などのリハビリに励んだ。現在も日課として、近所の公園や山を1キロほど散歩。「怠け者で普段歩かなかったから、トレーナーには『昔より筋肉がつきましたね』って言われた」と笑顔を見せる。

 4月11日に復帰一発目シングルを発売する。リハビリ中に自宅倉庫を整理していたところ、60年代に収録した未発表デモ音源を発掘。「弾厚作」名義で自身が作詞・作曲を手掛けており、昨年の退院後にレコーディングに臨んだ。

 Aメロは60年代、Bメロは現在の歌声で構成。楽曲で半世紀前の自分と“再会”した加山は「時が巡り君と また逢える日が来た」との歌詞を引き合いに「眠っていた曲がやっとここで出会えたわけだ。不思議だね」と運命を感じている。

 会話に関しては「ろれつだけが回らない」と後遺症を明かすが、雄大で優しい歌声は健在。「顔は変わったけど声の質って全く変わらないね。普段からカラオケやっていて良かった。自然と鍛えられていたんだと思う」と話す。

 4月の新曲配信開始日に84歳を迎え、芸能生活は61年目に突入する。「やっぱりね。僕は歌いたいんだよ」。大病を経て実感した“天職”。加山は「大勢の人に聞いてほしいな」とアピールした。

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