吉村知事、大阪市内飲食店への時短要請「すべてを解除する状況ではない」
大阪府の吉村洋文知事(45)が16日、府庁で囲み会見に応じ、大阪市内の飲食店で21日まで実施している時短要請について「すべての解除は難しい」と話した。今週末に開催される府の新型コロナウイルス対策本部会議で、時短要請のエリアや営業時間を最終判断する。
緊急事態宣言の解除にともない、府内全域の飲食店に出されていた時短要請は1日から大阪市内に範囲を縮小。営業時間は午後9時まで(酒類の提供は午後8時30分まで)と緩和されている。21日の期限を前に、吉村知事は「すべてを解除する状況ではない。エリアや時間をどうするか、そのあたりが議論される」と述べた。
15日に確認された大阪府の新規感染者数は67人。吉村知事は、感染者数の推移が昇り基調ではないとしながらも「そろりそろりと段階的に解除したい。21日以降は、人が動く時季。急拡大させないことが重要」と、歓送迎シーズンをふまえた措置だとした。
吉村知事は、現時点で方針を固めていないとしながらも「店の準備もある。北区、中央区といった繁華街に限定するのか、それとも大阪市全域でお願いするのか。午後9時か、10時にするのか。専門家の意見を聴いて、ギリギリまで分析していきたい」と話し、時短要請の範囲などを示唆した。
