中村橋之助 『三月花形歌舞伎』イベントで父・芝翫への尊敬の念語る

 中村壱太郎、尾上右近、中村米吉、中村橋之助ら歌舞伎の若手俳優による『三月花形歌舞伎』が6日から開幕する。公演に先立ち3日、4人が「流し雛」イベントに参加した。

 京都・桃の節句の恒例行事である「流し雛」を南座の舞台上に設置。厄をはらい、公演の成功を祈念した際には右近が横に並ぶ壱太郎の手を握り、「私たち、結婚しました!!」などとぼけながら、会場を笑いで包んだ。

 公演には中村芝翫の長男・橋之助、次男・福之助、三男・歌之助の3兄弟も出演する。今年1月には一部で芝翫の不倫報道もあったが、イベントに出演した橋之助は「南座の花形歌舞伎は、父も若いころからずっと出させていただいております。僕も子供のころから、父が大役をしたり、お客さまにすてきな時間を届けている姿をずっと見てきました」と思い出を回顧。尊敬の念を語るとともに、熱い演技を届ける決意を言葉に込めた。

 「父がしっかりと南座という劇場に、体全体から魂を込めた汗を染み込ませています。息子として兄弟3人、より父にも負けず、兄さん方の胸を借りて、振り絞る汗を染み込ませられるように。それくらい一生懸命に燃えて燃えて、務めさせていただきたいと思っております」

 本公演は三大名作のひとつ『義経千本桜』から『吉野山』と『川連法眼館』の2演目でAプロ、Bプロに分けて、21日まで「南座」(京都市東山区)で上演。加えて彼ら4人が日替わりで『歌舞伎の魅力』を解説する。新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、客席は原則、前後左右を空けた席配置。1080席の収容人数から、上限を半数の540席にして販売する。

 中村壱太郎が代表して「劇場全体、桜満開。春らんまんでみなさんをお迎えします。観劇の間だけは、非日常の晴れやかな舞台、晴れやかな空間をお楽しみいただきたいと切に願っています」と、熱い意気込みで来場を呼び掛けた。チケットは1等席1万1000円、2等席6000円、3等席4000円ほか発売中。

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