「隣人」が優勝 体張ったネタで100万円獲得 ytv漫才新人賞決定戦

ytv漫才新人賞決定戦で優勝した隣人の中村遊直(左)と橋本市民球場=大阪・読売テレビ
ytv漫才新人賞決定戦で優勝した隣人の中村遊直(左)と橋本市民球場=大阪・読売テレビ
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 関西で活動する芸歴10年目までの若手によって争われる「第10回ytv漫才新人賞決定戦」が28日、大阪市の同局で行われ、2013年5月結成の「隣人」が優勝した。ファーストラウンドはマユリカ、コウテイ、紅しょうが、隣人、たくろう、タチマチ(出番順)の6組で争われ、最終決戦でコウテイとの争いを制した隣人が賞金100万円を獲得した。

 優勝の瞬間、中村遊直(なかむら・しょーとらいなー、32)は涙を流し、橋本市民球場(28)は「めちゃくちゃうれしい」と喜びを爆発させた。

 体を張った2本で頂点をつかんだ。修学旅行でのスカイダイビングネタでファーストラウンドを突破した隣人は、ファイナルではテレビのロケネタで笑いを誘った。

 スカイダイビングでは隣り合って床にうつ伏せになり、“飛行”を表現。最後の締めも寝そべったままという斬新さ。最終決戦もも、2人が組み体操のように重なり合うなどし、ネタを進めた。審査員の05年M-1王者・ブラックマヨネーズの吉田敬(47)は「床にヒジをついて漫才したことない」と驚いた。

 会見で中村は「優勝できるとはみじんも思ってなかった。ただただ楽しんでやろうと。最初のラウンドに勝って(1位通過して)いけるんちゃうかと」と振り返った。橋本は「ふざけ切れて、結果が出て良かった。とにかく今、めっちゃうれしい。夢のよう」と笑顔を見せた。

 昨年のM-1覇者・マヂカルラブリーが追い風になった。橋本が「漫才らしくないのが弱みであり、強み」と明かすように、コントが得意の2人。橋本は「マヂラブさんが『漫才か漫才じゃないか』(論争)とかあって、(自分たちも)いけるとなった。床使ってええんやと。アレがなかったら、流れもなかった」と“感謝”した。

 チャンスにも恵まれず、給料が2万円という2人だけに、50万円ずつの賞金は大きい。中村は「(コロナ禍で)飲食店のバイトもできず、そっち(の収入)もゼロ。貯金を切り崩してやりくりしていた」と告白し、使い道は「生活費」と声をそろえた。さらに、中村は「ええTシャツを買おうくらい。オカンに30蔓延くらいあげたい」というと、橋本は「ええこというがな。オカンとかわいがってる後輩にええ焼肉を」と続いた。

 歴代優勝者は第1回(12年)モンスターエンジン、第2回(13年)銀シャリ、第3回(14年)藤崎マーケット、第4回(15年)学天即、第5回(16年)コマンダンテ、第6回(17年)吉田たち、第7回(18年)霜降り明星、第8回(19年)からし蓮根、第9回(20年)ビスケットブラザーズ。

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