総務省消防庁の１５日の発表によると、宮城、福島など１０県で１５７人が負傷した。東北新幹線の設備が被災し、ＪＲ東日本は那須塩原（栃木）－盛岡間で運転を見合わせた。全線運転再開まで１０日前後かかる見通しだ。

　火災が複数発生するなど住宅被害も相次ぎ、福島、宮城では少なくとも約２４０人が避難所に一時身を寄せた。

　北各地では、新幹線運休を受けて増便された首都圏への高速バスに乗ろうと多くの人が詰め掛けた。

　ＪＲ東によると、東北新幹線の新白河（福島）－古川（宮城）間で、架線を支える電柱が折れたり高架橋が損傷。道路脇の斜面が崩れた県相馬市の常磐自動車道では辺区間の通行止めが上下線で続いた。今週半ばまでの一般開放を目指すとした。