桂文枝、妻と母死去後初の高座「あえてにぎやかな『ぼやき酒屋』選んだ」

 1月下旬に妻・真由美さん、母・治子さんを相次いで亡くした落語家・桂文枝が8日、ブログを更新。訃報が明らかになった後、初の高座となった1月31日の大阪・天満天神繁昌亭の出演を振り返った。

 一門の落語会「新・四つ葉の会」で「ぼやき酒屋」を披露したが、「先日の落語会、あえてにぎやかな『ぼやき酒屋』を選びました」と明かした。マクラで2人の思い出に触れて涙ぐみながら、ネタでは“別人”になった文枝は「うまくきりかえてできるかなと思いましたが、やはりうまくキャリアが後押ししてくれて河村静也(本名)個人ではなく、文枝が勝手に話していました」と回想した。

 ショックが癒えないまま日々を過ごしており、「文枝はなんとか乗り越えたけど、静也にはなかなか大変です。毎日落語会があればなぁ」とコロナ禍での仕事量の減少を嘆いた。

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