「5万回斬られた男」福本清三さん死去 主役扱いを固辞、松方さんを「お兄ちゃん」

福本清三さん(2003年撮影)
 渡辺謙、トム・クルーズらと映画「ラスト・サムライ」制作発表に登場した福本清三さん=2002年
 香住区中央公民館で名誉町民証を受ける福本清三さん=2014年撮影
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 「5万回斬られた男」の異名を持ち、伝説の斬られ役として知られた俳優の福本清三(ふくもと・せいぞう)さんが1日、肺がんのため京都市内の自宅で死去した。77歳。東映が公表した。葬儀は親族で行った。

 病気療養を続けていた。

 兵庫県城崎郡香住町生まれ。1958年、15歳で東映京都撮影所に専属演技者として入所し、以来50年以上にわたり、映画や、「水戸黄門」「暴れん坊将軍」などの時代劇を中心に斬られ役として活躍した。

 殺陣技術集団「東映剣会」所属。2003年には、トム・クルーズ主演映画「ラストサムライ」に日本人キャストの1人として抜擢され、注目を集めたことも。

 2014年には、役者人生55年目にして初主演した映画「太秦ライムライト」が、ニューヨークアジアンフィルムフェスティバルで最優秀観客賞を受賞した。同映画の舞台挨拶では「関わっていただいた皆さんが主演で、僕はその中でただの斬られ役をやっただけ。僕が主演なんてとんでもない」と、主役扱いを固辞したこともあった。

 松方弘樹さんとは、50年以上の付き合いで、「お兄ちゃん」「フクボン」と呼び合う仲だった。17年に松方さんが亡くなった際は、「お兄ちゃんは最後のスター。もう1回一緒にたち回りをやってみたかった」と語っていた。

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