活動休止経ても嵐は“五銃士” またいつか一つになる日が来ればいい【記者の目】

 嵐が昨年12月31日をもって活動休止を迎えた。デイリースポーツの元ジャニーズ担当記者が21年間を振り返る。

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 「1人はみんなのために。みんなは1人のために」-三銃士の一節は嵐の21年間を象徴する言葉だ。

 2002年、相葉雅紀が気胸を患った。嵐は翌週、ハワイでファンイベントがあるため現地に行かねばならない。病気の性質上、航空機搭乗は無理な状況。だが、相葉は胸に気圧調節のチューブを挿し、ハワイ渡航を強行した。「皆を心配させるわけにはいかない」と痛みをこらえ笑顔で通した相葉に、仲間とファンへの思いと、プロ魂を見た。嵐は“五銃士”のようだった。

 2021年、大野智が休養に入り、しばらく嵐は見られなくなる。「普通」であることにこだわり国民に寄り添ったグループ。寂しがる記者に、あるジャニーズタレントが言った。「大丈夫。嵐はずっとみんなの心の中います」-。嵐というグループがあり、彼らが伝えてくれたことは消えない、と。

 解散や引退ではない。5人は今後もジャニーズ事務所所属だ。何年先かはわからないが、さらに飛躍した5人が、またいつか一つになる日が来ればいい。(元ジャニーズ担当・原田 智恵)

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