宝塚歌劇 雪組トップ望海風斗退団公演開幕「千秋楽まで駆け抜けます」
宝塚歌劇団雪組トップスター・望海風斗とトップ娘役・真彩希帆の退団公演「fff-フォルティッシッシモ-~歓喜に歌え!~/シルクロード~盗賊と宝石~」が1日(~2月8日)、兵庫・宝塚大劇場で幕を開けた。
音楽史に革命を起こした作曲家ベートーベンと彼の前に現れた“謎の女”を中心に、ドラマティックに描かれたミュージカル。歌劇団を代表する歌い手である望海と真彩を中心に、「歓喜の歌」などおなじみの曲も歌われた。
望海は自身の信じる音楽の道に突き進むベートーベンを骨太にそして時に繊細に演じた。真彩も“謎の女”という役名そのままに、物語の鍵を握る難役に挑戦した。
また現在は密を避けるため生のオーケストラではなく、音源が使用されている。そのためオーケストラボックスも空いているが、今回はそこも舞台の一部として利用されるなど、新たな試みもみられた。
ショーはエキゾチックで、トップコンビはもちろん、今公演で退団するスターの彩凪翔も大活躍。望海から次期トップの彩風咲奈へのバトンタッチのシーンもあり、雪組の歴史が紡がれた。菅野よう子氏提供の曲も壮大で、ショーを盛り上げた。
望海は「千秋楽まで全員で元気に駆け抜けたいと思います…いえ、駆け抜けます!」と言い直すなど、退団公演への強い意志と並々ならぬ思いをのぞかせていた。
東京宝塚劇場は同2月26日~4月11日。