お笑いコンビ・フルーツポンチが２９日未明に日本テレビ系で放送された「芸人報道　２０２０芸人ニュースＳＰ」に出演し、メンバーの亘健太郎が「芸人の仕事がなくなりガテン系のバイトで生き延びている」と切実な現状を伝えた。

　亘は、「プールの解体」「テナントの天井をはがす」などの仕事をしていると説明。１１月は芸人としての給料が１０万円、バイトが１５万円だったという。「専業主婦の女房、子供２人、もうやっていけないんですよ。だから１０年前に輝いてた頃の貯金を切り崩して…けどもう半年続きませんよ、この先」と訴えかけた。

　スタジオに笑いが巻き起こったが、亘は至って真剣だった。３年前には給料が月５０～６０万円ほどあったそうで、「何の不安もなかったから、２４８万円のハーレー・ダビッドソン買ったんですよ」と余裕があった当時を振り返った。

　一方で、相方の村上健志は、ＴＢＳ系「プレバト！！」などで活躍しているとあって、１１月の月収は６０万円ほど。貯金も「３０００万円以上はある」と明かした。

　亘は「近々で５０万くらい」と即座に借金の申し込み。温かい家庭をうらやみながら渋る村上に「（妻と子供を）貸す。奥さんも説得する」となりふり構わず、全力で頭を下げた。

　結局、村上は「最近力入れてるモノマネ」を披露することを条件に融資を承諾。亘はさらに深い角度で頭を下げていた。