サンド富澤 M―1審査「人生変わるボタン」数十秒で押し、数カ月「あれで…」と考える
サンドウィッチマン・富澤たけしが22日夜に、ブログに新規投稿。審査員を務め、最終決戦では優勝したマヂカルラブリーに投票したM-1グランプリについて記した。
マヂラブのネタについて「決勝でほぼ喋らずに転がってる」「一歩間違えば大惨事になる可能性もあるネタです。それで爆笑をとった」と称えた。
漫才ではなくコントではないのかとの議論に、サンドもよくコントだと言われるとし、漫才の定義の幅は広く、M-1の審査基準は「とにかく面白い漫才」とあると説明。「漫才は色んな形があっていい」「変化と進化を止めないからM-1は、漫才は面白い」とした。
審査員の立場からは「主催者側が漫才じゃないと判断したら失格にすればいいわけで、『点数をお願いします』と言われた以上、審査員は漫才として審査します。そして各審査員は自分の中の漫才の解釈の枠で点数や1番を決めます」と説明した。
「そしてどんな漫才でも圧倒的なら票は割れにくいし、そこを任されて審査員によって票が割れることもあるからこそ大会が面白くなるのではないでしょうか?」と問いかけ、「一人一人の笑いのツボが違うのに漫才の大会をこういうルールで、こういう審査員でやると決まって出場する以上、演者は従い、自分達に合わなきゃ出なければいいだけの話です」とした。
そのうえで「でもそれをわかった上で出場してまた挑戦する。人と違う形を模索しながら、今までの自分達より新しい物を見せる為にもがく、出場資格が無くなるまでの苦しくて苦しくて楽しい時間」と演者側の苦楽を記し、「何年もそれを経験してきた上で審査する側にまわることは、知っているからこそこんなに名誉でツラい役目はありません」とした。
「自分が何者かをさらけ出し、数十秒のうちに判断して人の人生が変わるかもしれないボタンを押したことがありますか?」とその重圧をつづり、「また数ヶ月、あそこはあの点数で良かったのか…とか考えるのでしょうね。何年も続けるには体に良くない仕事かもしれません」と記した。
「鬼滅の刃」を見ているのではとネタにした相方・伊達みきおについて、「そして相方がちゃんとM-1を見ていて良かったです…(笑)!」とつづった。
