ＴＢＳが、女優発掘プロジェクト「私が女優になる日」を立ち上げることが９日、分かった。総合プロデューサーとして秋元康氏（６２）を迎え、同局系ドラマ「半沢直樹」に主演した俳優の堺雅人（４７）らが所属の大手芸能事務所「田辺エージェンシー」とタッグを組む大型企画。審査過程の密着番組を制作し、同局のドラマ制作陣らが選出した女優の卵たちを未来の大スターへと育成していく。

　「半沢直樹」「逃げるは恥だが役に立つ」「恋はつづくよどこまでも」など快進撃を続ける“ドラマのＴＢＳ”が、未来の大女優を育成する。プロジェクトは、秋元氏の一言から始まったという。

　映画やドラマ制作に関わることの多い秋元氏は、同局の佐々木卓社長（６１）、田辺エージェンシーの田邊昭知社長（８２）との話し合いの中で、キャスティングの際に「“まだ、出会ったことがないタイプの無名の俳優”を大抜擢したい気持ち」になることを吐露。両社長が「じゃあ、俳優のオーディションをやろう」と即座に反応し、放送局と大手芸能事務所、敏腕プロデューサーがタッグを組んだ異色の大型企画が動き出した。

　オーディションは１０代の女性が対象。１７日から書類や動画による応募が始まり、同局のプロデューサーや監督、秋元氏、田辺の関係者らが審査。来年４～６月の最終審査を中心に密着番組も制作し、プロジェクトメンバー１０～２０人を選出する。

　選ばれたメンバーは田辺内の特別マネージメントチームに所属し、育成カリキュラムで特訓を受けた後、同局の連続ドラマに出演予定。来秋放送見込みの第１弾は青春群像劇が濃厚で、適性により配役を決定していく。

　発掘に向け、佐々木社長は「スターを作るプロ中のプロであるお二人とともに、ＴＢＳも全力でサポートして夢の懸け橋をつくります」と約束。田邊社長も「魅力的な原石である皆さんとの出逢いを、心から楽しみにしています」と期待した。