宝塚花組トップ娘役・華優希 類いまれな“ヒロイン力”少女漫画原作に息吹

 来年7月4日で退団する宝塚歌劇団の花組トップ娘役の華優希(はな・ゆうき)が17日、兵庫宝塚市の同劇団で会見した。涙は無く、清々しい表情。苦しいとき、支えてきたのは「はいからさんが通る」のヒロイン・花村紅緒だった。

 東京宝塚劇場で15日に千秋楽を迎えたばかりの「はいから-」。花組新トップスター柚香光(ゆずか・れい)と、2017年の外部劇場公演「はいから-」でコンビを組んだ思い出の舞台だ。柚香はもちろん、華の当たり役となった。

 そして今回、柚香の大劇場お披露目公演として、異例の再演となった。3月に「はいから-」が開幕予定だったが7月に延期。ようやく初日を迎えたが、クラスターが発生し、再び中断するなどコロナ禍が直撃した。その間支えになったのが、紅緒だという。「この期間を一緒に乗り越えてくれたような。3年前の初演で出会わせていただいてから、ずっと紅緒さんに励まされてきました。一生忘れられない役になると思います」と笑顔を見せた。

 また会見に同席した小川友次理事長は、印象深い役として「ポーの一族」(18年)のメリーベルを上げていた。これらは「はいから-」とともに、少女漫画が原作。華は娘役らしい可憐で清楚な容姿に加え、少女から老女まで演じ上げる確かな演技力を見せた。そして何よりその類いまれな“ヒロイン力”ともいうべき魅力で、2次元に新たな息吹をもたらした。

 退団公演は「アウグストゥス-尊厳ある者-/Cool Beast!!」(宝塚大劇場4月2日~5月10日、東京宝塚劇場5月28日~7月4日)。

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