伊藤詩織さん セカンドレイプ「NO」杉田水脈議員への訴訟で口頭弁論

 性暴力被害を公表したジャーナリスト伊藤詩織さん(31)が、自身を誹謗(ひぼう)中傷するツイートに賛同を示す「いいね」を押され名誉を傷つけられたとして、自民党の杉田水脈衆院議員(53)に220万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が21日、東京地裁で開かれた。伊藤さんはツイートを「私にとってはセカンドレイプだ」と訴え「裁判官は、被害者がはっきり『NO』と言えるよう向き合ってほしい」と意見を述べた。杉田氏側は請求棄却を求めた。

 「ハニートラップ」「売名行為」といったツイートに杉田氏が「いいね」を押したとし、「『いいね』によって第三者の批判的、暴力的な言葉が拡散された。法律を変える力のある国会議員であり、衝撃、恐怖さえ感じる」と述べた。

 杉田氏が9月の自民党会合で、性暴力被害に関し「女性はいくらでもうそをつけますから」と発言したことにも触れ、「被害を告白したい人を黙らせ、『助けて』と言えなくさせてしまう」と指摘した。

 訴状によると、杉田氏は2018年6~7月、英BBCの番組やツイッターで伊藤さんを批判。その後、不特定多数が投稿した伊藤さんを中傷するツイートに「いいね」を押したとしている。

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