「報道特集」金平氏「総合的俯瞰的」に菅首相に苦言「不毛な議論」の声も

 菅義偉首相が日本学術会議の新会員候補6人の任命を見送った問題について、10日のTBS系「報道特集」で、金平茂樹キャスターが、菅首相の言葉を引用して疑問を投げかけた。

 金平氏は学術会議についての特集の冒頭で「総合的俯瞰(ふかん)的に申し上げますと、国家が全てを支配する科学は滅びます。ヒトラーのナチス政権下でユダヤ人学者は有無を言わさず排斥されました。あのアインシュタインもその1人です。日本学術会議を巡る政府の態度、少しは総合的俯瞰的に、そして謙虚に歴史を学ばれてはいかがでしょうか」とコメントした。

 「総合的俯瞰的」は菅首相が6人の任命を拒否した理由を説明した際に使った言葉。菅首相の言葉の後にナチスの行為を並べ、菅首相が歴史を学んでいないと皮肉を込めて批判した。

 この言葉にネット上では「拍手しちゃいました」「よく言ってくれました」と絶賛の声。一方で、「政府に介入されたくないなら民営化しかないな」「不毛な議論はやめて、学術会議はさっさと法人化した方が良いと思う」というコメントも見られた。

 なお、ヒトラーのナチ党政権が発足したのは1933年。アインシュタインはその前年の1932年に、渡米するためにドイツを出て以降帰国していないため、正確には「ナチス政権下」でアインシュタインが「排斥」された形ではない。

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