大山加奈さん、不妊治療で妊娠も「自分が授かったからいい、ではない」治療女性へ配慮

 元バレーボール女子日本代表の大山加奈さん(36)が8日、フジテレビ系「ノンストップ!」で、不妊治療時の負担や苦しみを率直に語り、周囲の理解を訴えた。大山さんは9月28日のブログで不妊治療の末、双子を授かったことを報告。現在5カ月だ。

 大山さんは15年に結婚し、直後から不妊治療を開始。以前から子どもが欲しいと検査を受けていたが、結果が芳しくなかったこと、また実母ががんになったことから「少しでも早く」という思いで病院に行ったという。

 だがすぐには結果に結びつかず、3年治療した後、いったん中断したという。

 一番苦しかったのは「精神的な面での負担」だったといい「バレーボールだと努力すれば努力した分だけ結果がついてくるが、不妊治療はいくら努力しても結果につながらない。頑張ることも疲れてしまう」と振り返り、芸能人や友人の妊娠・出産報告を聞くたびに「自分は女性として欠点があるのでは」「子どもを育てる権利がないのでは」と自分を追い込むことも苦しかったという。

 また経済的負担も大きくのしかかった。大山さんの場合は1回の治療で60万から70万円かかったといい、さらには生理周期による治療のため「明日病院に来てください」と言われることもあった。「仕事を変えたり、辞めたりというのはよく耳にする」と治療費がかかるにも関わらず、仕事を辞めなければならない人もいたと明かした。

 また「子どもが出来たらバレーボールをやらせるの?」という質問にも「その方は悪気はなく言ってくださってもやっぱりちょっと傷ついた」と率直な気持ちも吐露。「配慮のない方もいて、そういう方たちにはなかなか分かってもらえないなあっていうのをそのときに痛感したので、私が公表することで、治療している方、苦しんでいる女性もたくさんいるんだっていうのが広がっていけばいいなと思っている」と公表に踏み切った理由も語った。

 大山さん自身、妊娠日記、育児日記のようなSNSを見るのが「正直辛いこともあった」と振り返り「自分が授かったから良かったではなく、そういう方たちの思いを忘れてはいけないし、常に配慮すべきだと思っています」と、自分に言い聞かせるように語り「口に出して言いませんが、治療されている方はすごく多くて、周りにいる方の理解がもっと進んで温かくサポートしてくれる社会になっていくといいなと思います」との思いも訴えていた。

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