吉村知事は政治家続ける 「大阪都構想」否決でも大阪府知事は辞めない

 吉村洋文大阪府知事(45)が26日、大阪市内で行われた「吉村洋文と考える大阪都構想」に出席した。日本維新の会関西学生部が主催した25歳以下を対象にしたイベントで、学生を中心に約150人が集まった。

 大阪市を廃止し、4つの特別区に再編する大阪都構想の制度案について熱弁。出席者からの「なぜ4区にするのか」「愛着がある区の名前が無くなることに反対している」「吹田(すいた)市に住んでいるが、どんな影響があるのか」などの質問に答えた。「姉が政治に興味がなく、都構想の話を聞いてくれない」と訴える出席者には、姉とスマホのビデオ通話でつなぎ「投票してくださいね」と笑顔で語りかけた。

 11月1日に予定される大阪市民対象の住民投票が、若者に浸透していないと危機感を募らせる吉村知事は「賛成、反対に関わらず、きちんと投票してほしい。若い世代が政治を考えているという姿勢を、古い世代の政治家にぶつけていかないと政治は良くならない」と熱弁した。

 都構想への理解を呼びかけながらも、賛成への投票をアピールせず「どちらが可能性があるのか考えて欲しい」などと終始ソフトに訴えた。2015年5月17日に行われた前回の住民投票では賛成、反対派の対立がケンカに発展するケースもあったといい「冷静に考えて投票してほしい」と理由を明かした。

 大阪市の松井一郎市長(56)は都構想が否決された場合、市長の任期を全うした上で政治家を引退すると明言した。吉村知事は「前回は橋下市長が負けたら引退となってしまい、都構想に賛成、反対ではなく橋下のクビを取れ、となってしまった。進退をかけると信任投票になってしまう。あまりよくない」とした。

 その上で「(否決されても)辞めることは考えていないし、その考えに変わりはない。任期を全うした後の考え方は、僕自身が考えます」として、都構想が否決された場合でも政治家引退は否定した。

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