自然を愛した八千草薫さんに恩返し 10月24日の一周忌へ「森の墓苑」で追悼企画

 昨年10月24日に88歳で死去した女優・八千草薫さんの一周忌に向けた追悼企画が19日、千葉県長南町の「森の墓苑」で始まった。八千草さんが約20年間、理事を務めた日本生態系協会が「自然とのかかわり、生物の大切さを伝えてくれた功績への恩返し」(佐山義則参事)として企画。10月25日まで開催する。

 「森の墓苑」は樹木葬の墓地で、土砂採掘された土地を、樹木葬での植樹を通して森に戻そうという試み。

 八千草さんは昨年5月26日、最後の公の場となった同所での「昆虫の家」テープカットイベントに参加。佐山氏は「抗がん剤の影響で体調の波があったのですが、当日は大変お元気でして。『どの帽子にしたらいいでしょうか』と言われていたことを思い出します」と振り返った。

 本企画では八千草さん愛用の登山靴やピッケルなどを展示。登山靴は22・5センチの特注品でネパールでも履いた物。きちょうめんな八千草さんらしく、箱には購入した日付と靴をしまう方向も記入されている。来場者には在来種の野草の種をまいてもらう「八千の草はら」作りも行う。

 自宅で愛用した石のベンチも墓苑を見渡す一角に置かれた。長さ1・2メートルで中央部には八千草さんが好きだったカエルの置物があり、協会は「幸運のベンチ」と名付けている。

 佐山氏は「八千草さんは、本当に自然がお好きで、自宅にも野鳥の台を置いたりビオトープをしたり…。カエルも増やしていました」としのんでいた。

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