岸部四郎さんの“ケチキャラ” ヨネスケ「そんなことない」 思い出振り返る

 グループサウンズ(GS)から生まれたスターがまた一人、旅立った。GSを代表するバンド「ザ・タイガース」のメンバーで、テレビの司会者や俳優としても親しまれたタレントの岸部四郎(きしべ・しろう)さんが8月28日午前4時33分、拡張型心筋症による急性心不全のため千葉県内の病院で死去したことが15日、分かった。71歳。京都府出身。葬儀は近親者で行った。岸部さんが司会を務めた「ルックルックこんにちは」で、人気コーナー「突撃!隣の晩ごはん」を担当していた落語家でタレントのヨネスケ(72)が15日、デイリースポーツの取材に応じ、思い出を振り返った。

 岸部さんはケチキャラで知られたが、ヨネスケは「皆はケチだとか言ってますけど、そんなことない。僕は高級な靴から時計から、いろいろいただきましたよ。ちょっとご飯でも行こうって、六本木のキャンティとか、いい思いをさせてもらった」と定説を覆した。

 年齢は岸部さんが1歳下だったが「面倒見のいい先輩のように接していただきました」。岸部さんが再婚するとホームパーティーに招待してくれたり、「突撃!-」で岸部さんの出身地・京都に行った際には、いい店や有力者などを紹介してくれたりしたという。

 岸部さんは98年、サイドビジネスで不渡り手形を出したとして番組を降板したが、ヨネスケは「人がいいから、借金を作っちゃったんじゃないかと思います」と推察。1歳下の岸部さんの死を「ショックなんてものじゃない」と悲しんでいた。

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