合流新党代表選スタート 枝野氏VS泉氏が一騎打ち

 8日告示の自民党総裁選を前にした7日、立憲民主、国民民主両党などが結成する合流新党代表選(10日投開票)が告示され、立候補した国民の泉健太政調会長(46)と立民の枝野幸男代表(56)が、共同記者会見に臨んだ。熱気を帯びるはずの論戦は自民党総裁選の前に埋没気味だが、新政権に対抗し、次期衆院選での政権奪取を目指す。両者の一騎打ちは枝野氏優位とみられている。党名投票も同時に行う。

 「野党がしっかりした役割を果たせず長期政権を許した。したたかに戦い、政権を取る」。枝野氏は国会内での会見で政権交代への思いを語った。横に並んだ泉氏も「今こそ野党がどう政権構想を打ち出すかが問われている」と力を込めた。

 また、枝野氏は安倍政権の新型コロナウイルス対策が国民生活に届いていないとして「目の前のリアルな暮らしが壊れていく」と批判。公的サービスの拡充などで「機能する政府を実現する」と強調。泉氏も「アベノミクス」に関し「国民に届ききらなかった。生活を底上げする施策に取り組む」と述べた。

 党運営を巡っては両者の姿勢に違いが表れた。泉氏は風通しの良い組織を目指すと明言。枝野氏は民主党政権の失敗に触れ「内部では徹底議論するが、外に向かって自分を正当化するような発信をしないと徹底する」と、ガバナンス強化の方針を打ち出した。

 代表選と同時に投票で決まる党名については主張が隔たった。枝野氏は「立憲民主党」を提案。泉氏は「民主党」を掲げている。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス