亀梨和也 主演映画「事故物件 恐い間取り」で新境地 週間興行収入初登場1位

 KAT-TUN・亀梨和也(34)主演映画「事故物件 恐い間取り」(中田秀夫監督)が公開中だ。亀梨演じる売れない芸人・山野ヤマメが、殺人や火災死などがあったいわく付きの部屋に住み、次々に怪奇現象に巻き込まれていくホラー映画。自身にとって新境地ともいえる今作品について、思いを語った。

 「自分の手元を離れて、いよいよ作品が出航していくんだなという気持ちです」。初のホラー挑戦となった今作の公開に、感慨をにじませた亀梨。28日に公開され、週間興行収入ランキングでは初登場1位を獲得。大ヒットへ好スタートを切った。

 メガホンを執ったのは、ホラーの巨匠・中田秀夫監督(59)。同監督が手掛けた「リング」(98年)を当時、鑑賞したという亀梨だが、今作に挑むにあたり改めて見直し、その世界観を自らの中に落とし込んだ。想像を絶する恐怖におののく表情は、もはや“顔芸”といってもいいほど。

 「普段の自分ではしないような表情を心掛けていましたね。お客様を怖がらせるという意味では、自分は肝試しのお化けと同じ。照明さんと、どれくらいふすまを開けておこうかとか、常に見ている人をイメージしながらつくっていきました」。ホラーというジャンルが、俳優としての新たな引き出しとなった。

 これまで見たことがないといえば、亀梨が売れない芸人を演じるというのも真逆の役どころだ。伸ばしっぱなしの髪に黒縁メガネ。お笑いライブでも、拍手はまばら。普段のイケメンアイドルのオーラをすっかり消し去っている。しかし、「でも僕自身、12歳で事務所に入って、デビューできたのが20歳のときですから、思うように行かない悔しい時期を過ごしてきたこともありますし。気持ちは分かります」と亀梨。「芸人さんの役ですけど、人間、行き詰まる瞬間とか壁にぶつかる瞬間って絶対にあるわけで、そういったときにどう打破していくかも演じる上でテーマでした」とヤマメの境遇にはシンパシーを感じながら演じたという。

 恐怖に震えながらネタほしさに事故物件を転々としていく姿についても、他人事とはとらえていない。「葛藤とか、自分の夢って何だろうと悩みを抱えたり。自分自身もそういうときあるんですけど、やりたいことだけじゃないっていうか、そういったときに大きなものが転がっていたりすることもある。自分の叶えたいところと、それをするために犠牲になる部分もある。その難しさは共感できる部分でした」とかみ締めるように話した。

 原作者の“事故物件住みます芸人”松原タニシ(38)が神戸市出身であることから、セリフは関西弁。今年1月のクランクイン前の約1カ月間、毎日のヒアリングでマスターしたといい、「デイリーさん的に、僕の関西弁、大丈夫でした?」と屈託なく笑った。

 そんな亀梨は、日本テレビ系「Going!Sports&News」で野球キャスターを務めるだけあって、デイリースポーツ読者に向け、阪神の戦いぶりについて言及した。

 「開幕から思うような形ではなかったと思いますが、新加入の外国人選手の状態が上がってきたり、徐々にチームが思う形に一個ずつピースがハマってきている」。今季開幕カードの巨人-阪神戦で副音声の中継進行役を務めた亀梨は、開幕3連敗しながら現在3位につける矢野阪神のV字回復ぶりに目を見張る。「プロ野球界全体を考えると、次世代を担う大山(悠輔)選手や生え抜きの選手がスタメンを背負って出場しているのはいいこと」と、若虎の活躍に期待を寄せていた。

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