堂本光一「-SHOCK」スピンオフ9月上演へ ジャニーさん魂引き継ぐ

 KinKi Kidsの堂本光一(41)主演ミュージカル「Endless SHOCK」が今秋、「Endless SHOCK-Eternal-」(9月15日開幕、大阪・梅田芸術劇場)として上演されることが27日、分かった。これまでの作品のスピンオフ版で、新型コロナウイルス感染防止対策を万全に取った演出を施す。今できる全てを注ぎ、エンターテインメントの灯をともし続ける。

 あえて挑む。光一は、新たな形に進化させた「SHOCK」を創ることを決意した。

 いまだ終息が見えず日々不安は絶えない。しかし今、何かできることはないか。「自分の中で3つ選択肢がありました。(1)やらない(2)ガラコンサートのようなものをやる(3)今この状況を考慮して新しいことをやる」。逡巡した末、光一の答えは(3)だった。

 その思いが、サブタイトル「Eternal」に込められている。現在「エターナル・プロデューサー」の肩書きで作品にクレジットを刻む、故ジャニー喜多川前社長から着想を得た。コロナ禍の逆境にも「ジャニーさんが生きていたら、今、何かしら新しいことを生み出していたはず」と光一。恩師から引き継がれた「Show must go on」の魂を覚悟を持って体現する。

 安全対策と作品クオリティーの両立を追求した結果、行き着いたのがスピンオフ作品の上演だ。脚本は本編のストーリーから3年後を舞台とし、三密回避のため演出も大幅に変更。光一は「ほぼノーセットです」と明かし、名シーン「フライング」や「階段落ち」も封印する。「それぞれのキャラクターがどう思っていたのかを、本編で見るより詳しく心情を描くことができる」と新たな見どころを提示した。

 本編は2時間40分だった上演時間も、今作は幕間を設けず2時間に短縮。出演者、スタッフ全員に対し稽古入り前、開幕前、公演期間中にPCR検査を受けることが検討されるなど、感染防止へ抜かりなく対応していく。

 今年で上演20周年を迎え、現在、通算1760回公演を記録中。スピンオフとなる今作は通算公演回数にカウントされないが、「ワクワクしています」と期待を寄せた。

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