藤井新棋聖 AIの生かし方は「ソフトの読み筋や評価値を見て」…一問一答(下)

 将棋の藤井聡太七段(17)が渡辺明三冠(36=棋聖、棋王、王将)に挑戦した第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第4局が16日、大阪市の関西将棋会館で指され、藤井七段が110手で勝利。今月19日に18歳の誕生日を迎える藤井七段は、史上最年少の17歳11カ月27日でタイトルを獲得した。これまでの記録は1990年の第56期棋聖戦で屋敷伸之九段(48)が達成した18歳6カ月で、30年ぶりの記録更新となった。以降は終局後の藤井新棋聖との一問一答を(上)(下)で。以下は(下)。

 【会見】

 -最年少記録について。

 「最年少記録という点に関しては、自分自身ではあまり意識することはなかったんですが、やはり獲得できたというのは非常にうれしい結果だなと」

 -今年度の成績は抜群。

 「4月5月にかけてしばらく対局が空きましたけど、それで自分自身が将棋を見つめ直すことができたというのは良かったのかなと思います」

 -AIの生かし方は。

 「ソフトの読み筋や評価値を見て、自分の考えと照らし合わせてという使い方が多いです」

 -ご両親に連絡は。

 「いつも自分から結果を報告するということはないんですけど、対局はいつも見てくれていると思うので、こういう結果を見せられて良かったなと思います」

 -師匠に。

 「入門の時から本当にお世話になってきたので、一つ恩返しが出来たのかなとは思います」

 -今日の昼食は愛知名物の味噌煮込みうどんだった。

 「あまり深い意味はないんですけど、うーん…(笑)、やはり味噌煮込みうどんというのは愛知県の名物でもあるので、今日の対局ではそれで結果を残せたのは良かったのかなと」

 -今後に向けて。

 「タイトルは獲得できましたけど、これからより一層の精進が必要かなと思っていますし、これからもファンの方に楽しんで見ていただけるような将棋をさせるように頑張っていかなくてはいけないなと思っています」

 -相変わらずの過密スケジュール。疲労などは。

 「今日も中1日という形ではありましたけど、前日に十分休息もとれて、いい状態で対局に臨めたと思いますし、これからも体調管理に気をつけていい将棋が指したいなと思っています」

 -棋士として、AIとの共存時代についての思いは。

 「数年前には棋士とソフトの対局が大きな話題になりましたけど、今は将棋ソフトと対決の時代を超えて共存という時代に入ったのかなと思いますし、プレーヤーとしてはソフトを活用することでより自分が成長できる可能性があると思っていますし、見ていただく方にも観戦の際の楽しみの一つにしていただければなと。盤上の物語というのは普遍のものだと思いますし、その価値を自分で伝えられたらなと思います」

 -コロナでの自粛期間には、具体的にどういった勉強を。

 「現状の自分の将棋の課題を見つけて、それを改善するという感じでやっていました」

 -これから目指すものとは。

 「自分としてはまずさらに実力を高めて、よりいい将棋をお見せできるようにしたいと思っています。その結果としてさらなる活躍が出来ればなと」

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