藤井七段、最年少タイトルへ「今まで通り気負わず臨む」

 将棋の藤井聡太七段(17)が、渡辺明三冠(36=棋聖、棋王、王将)に挑戦する第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第3局は9日、東京・都市センターホテルで指される。8日には両者が参加して対局場の前日検分が行われた。藤井七段が勝利すれば3連勝となり、17歳11カ月と史上最年少でのタイトル獲得記録樹立となる。

 一気のタイトル奪取を狙う藤井七段は、検分終了後に報道陣の取材に対応。「ここまでは2局ともいい状態で臨めて、自分のパフォーマンスが出せている」と語り、手応えを感じさせた。

 最年少タイトル獲得に王手を掛けた状態で迎える大一番については、「いいスコアで第3局を迎えられますが、今まで通り気負わず臨みたいなと思います」と淡々。「番勝負ですので、第3局もしっかり指したいということだけです」と足元を見据えた。

 6月2日に対局が再開されてから、次局で12局目と、過密日程は続く。それでも「7月に入っても対局は多いですけど状態を崩さずに維持できているので」と余裕すら漂わせていた。

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