吉村知事、コロナ休校のリカバリー策発表 夏休み10日、冬休み7日、土曜授業5日

会見する大阪府の吉村洋文知事=29日、大阪府庁
会見する大阪府の吉村洋文知事=29日、大阪府庁
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 大阪府の吉村洋文知事が29日、大阪府庁で会見。新型コロナウイルスの影響で休校を余儀なくされ、6月15日から通常授業を再開する府立高校について、来年3月までにカリキュラムを終えるために、今後は平常時プラス32日間の授業日数が必要と説明し、実行していくとした。最低限の行事(文化祭、体育祭、修学旅行、終業式)は行えるという。

 具体的には夏休みを通常から32日削減して8月7日から16日までの10日間、冬休みを7日間削減して12月29日から1月4日までの7日間にするとした。さらに、土曜授業(半日)を5日間実施する必要があるという。各校で前後する可能性はあるとした。

 吉村知事は「(夏&冬休み削減と土曜授業で)これまでの休校の遅れを取り戻すということで進めて行きたい。3月末までに終わらせるという前提に立った上でこの方針で進めていきたい。小中学校については、市町村の教育委員会にこれと同じ趣旨の通知を5月26日にしている」と明かした。

 改めて9月入学論者とした吉村知事は「本当にこれでいいのかなという問題意識を強く持つ。9月までにして、1年半かけてやれば、もっといろんな行事も含めて無理やりな詰め込みをしなくてもできると思う」と不満を示しながらも、「ただ、ここは国が現段階で最終的な方針を決定されてないからなんとも言えない。現場を抱えてるのでいつまでも待つことはできない。3月末までに終わるという前提でいけば、こういう形になる」とした。中学は7時間授業も検討しているという。

 問題点も示した。6月末までにオンライン授業ができる環境を整えるとしたが、「コロナの第2、3波が秋冬に来たときに、そもそも本当に終わるのかという問題点もあるかと」と危ぐ。「感染者はこれからも発生するだろうし、クラスターも発生してくると思う。学校の中で陽性者が出たら、その学校は休校措置をとる方針。そうすると、この(32日間の)スケジュールにプラスしないと終わらないということになる」とした。

 真夏での授業での熱中症のリスクにも言及。吉村知事は「府立高校はエアコンの設置が完了してるということなので対応できる。大阪市も空調機の完全設置をしたが、府内の小中学校においては空調設備が整ってない学校もあると聞いてる。熱中症のシーズンに詰め込んでできるのかどうかと」と心配しているとしたが、「やらなきゃ日数が確保できないので、行くしかないと進めているところ」と発言。

 さらに、「冬の受験シーズンもインフルエンザ、コロナのシーズンに本当にできるのかという問題もあるかと思うが、これで行くしかない。何とか対策をとりながら進めていきたい」と話した。電気代などの財源は大阪府が責任を持ち、設定温度なども気にする必要はないとし「感染症対策と熱中症対策は両立してもらいたい。子供たちの健康、学問第一で」とした。

 また、高野連やインターハイの団体に大阪大会の実現を呼びかけている吉村知事は、スポーツで通常授業に支障をきたす場合はオンラインの活用などで代替とする案を示し「勉強を優先してもらってもいい。生徒側に選択肢があるようにしたい」とした。

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