検察庁法改正案、今国会見送り 抗議きっかけ投稿者女性「こんなふうに動くとは」

 「本当にうれしいし、驚いています」。検察官の定年を延長する検察庁法改正案の今国会成立を政府、与党が断念したのを受け、会員制交流サイト(SNS)上の抗議運動のきっかけとなる投稿をした30代の女性会社員が18日、共同通信の取材に心境を語った。

 改正案の早期成立へ強硬姿勢を崩さない政府に対し、女性は「新型コロナウイルス感染拡大でみんな大変で、それ以外のことに関心が持てない状況になっている。抗議デモもできない」との思いから、8日夜に「検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグ(検索目印)を付けて投稿。転載が繰り返されるなどし、一般市民だけでなく、芸能人や弁護士、野党議員らを巻き込む反対表明のうねりをつくった。

 女性は取材に「駄目元だった」と明かした上で「こんなふうに国会が動くと思っていなかった。(検察OBも声を上げて)危機感を抱いていることを知り、本当に深刻だと改めて分かった。検察OBの意見書は毅然(きぜん)としており、心を打たれた」と語った。

 一方、コロナが収束した後に在宅勤務が減るなどして時間がなくなり、法案への市民の関心が薄れることを懸念。「一過性で終わることなく、どうすればもっとみんなが楽に政治参画できるか考えている」と話した。

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