大阪府の吉村洋文知事（４４）が８日、大阪市の大阪府庁で行った会見で、西村康稔経済再生担当相（新型コロナ対策担当相）との電話でのやりとりを明かした上で「わだかまりは全然ないです」と、新型コロナウイルスの出口戦略をめぐる西村氏とのバトル終戦を強調した。

　吉村知事は６日夜にツイッターで西村氏に謝罪した後、携帯電話に西村氏から着信があったという。吉村知事は「僕自身はこういう風に考えてますという話と、国と大阪は、協力してやっていきましょうということを僕から言った」と電話の内容を明かし、西村氏も「言葉のあやがあったが、ぜひそうやっていきましょう」と歩み寄ったという。

　吉村知事は「国と大阪府が協力して、コロナを抑え込むことが大事だから、こういうことがあったけど、協力していきましょうという話をしました」と話し合いの趣旨を説明。７日夜に西村氏が「むしろ、絆が深まった」とツイートしたことに対しても「僕も同じです」と報道陣に話した。

　吉村知事は５日、外出自粛や休業要請を解除する独自の基準「大阪モデル」を発表した際に「国に出口戦略を示してほしかった」などと述べ、西村氏が「勘違いしているのではないか」などと反発。吉村氏は６日夜にツイッターで「今後は発信を気をつけます。ご迷惑おかけしました」と謝罪していた。