コロナ感染の米CNN看板キャスター、番組復帰で声震わせ「過酷で、怖くて、孤独でした」

 3日(日本時間4日)に新型コロナウイルス感染が判明した米CNNテレビの看板キャスター、ブルック・ボールドウィンさんが27日(同28日)に番組に復帰。闘病生活を振り返り、「終わりが見えず、過酷で、怖くて、孤独でした。しかし、私は幸運でした」などと語った。

 ボールドウィンさんは番組の冒頭で「ここに戻ることができたことをうれしく思います」と切り出した後、感極まり、大きく深呼吸。声を震わせながら「まずは私から感謝の気持ちを伝えさせてください。皆様からたくさんの愛と祈りをいただき、本当にありがとうございました」と話した。

 回復後は夫とともにテントによる臨時病院になっているニューヨークのセントラルパークを散策したことを明かし、「太陽が降り注ぐこの場所で自転車を楽しむ家族がいる一方でテントの中では命懸けでウイルスと戦っている人々がいらっしゃる。それを思うと息が止まる思いでした。夫には『もう二度とこんな光景は見たくない』と言いました」と語った。

 自主隔離期間中は自身のインスタグラムに写真や動画で経過を報告し、23日には検査で陰性だったことを公表していた。

 CNNではボールドウィンさんのほかにアンドリュー・クオモ・ニューヨーク州知事の弟で同局のキャスター、クリス・クオモ氏がウイルスに感染。回復後は自宅から番組に出演している。

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