新型コロナウイルスに感染し、７日に退院して療養していた俳優で脚本家の宮藤官九郎が２７日、レギュラー出演しているＴＢＳラジオ「ＡＣＴＩＯＮ」に電話で出演。高熱でうなされる中、「ずっと芝居の稽古をしている夢を見ていた」と明かした。

　新型コロナの症状として息切れや呼吸が苦しくなるなどの症状も報告されている。宮藤の場合、入院して４日目くらいまで、酸素を鼻から入れていたが、それを外し退院の直前までは「ちょっと動くとすぐ息が切れるんですよね。肺自体がちゃんと動いているのかという不安になるくらい」だったという。トイレに行くだけでも息が苦しかったといい「そういえば息切れがあったなと思い出した」と回想した。

　宮藤は新型コロナ感染が確認される前に「腎盂（じんう）炎」と診断されていたが、抗生剤や点滴を打って１回熱が下がったという。しかし「夜、眠れなくて、寒いのと体がけいれんするみたいなのが朝まで続いて、『怖いな』って思って起きて熱はかったら３９度あった」と高熱を発症したことを説明した。

　保健所を紹介してもらいＰＣＲ検査に至ったが、医師には「腎盂（じんう）炎で体の免疫力が下がっているときに（新型コロナを）発症しちゃったんじゃないか」と言われたという。

　また「変な話なんですけどずっと芝居の稽古をしている夢を見ていた。ちょっと気持ち悪かったですね」と明かし、熱の上がり下がりによって「（眠りが）浅かったんだろうな」と振り返っていた。

　宮藤は３月３１日に感染を公表。入院して治療を受けていたが、７日に退院していた。同番組には２０日の放送で感染後初、肉声で“復帰”した。入院中は、「アビガン」を投与されたことも明かしていた。