松重豊が「猫村さん」テレ東衝撃作ニャン!濱谷プロデューサー語った誕生秘話

 家政婦の猫が主人公の異色コミック「きょうの猫村さん」が、テレビ東京でドラマ化される(8日スタート、水曜、深夜0・52、全24回)。メスの主人公猫を演じるのは、俳優の松重豊(57)。日本を代表するバイプレイヤーが性別も生物も超えて、初の猫役に挑む。「テレ東らしい」では看過できぬほどの衝撃作は、いかにして誕生したのか、濱谷晃一プロデューサーを直撃した。誕生のきっかけは、意外な人物の一言だった。

 累計330万部を超える人気の原作は、ゆるふわ猫の猫村さんがかつて拾ってくれた「ぼっちゃん」と再会するため家政婦として働く異色コミックだ。

 企画スタートは15年。同年に猫萌えドラマ「猫とコワモテ」を手がけた濱谷氏が、好きだった「猫村さん」のドラマ化に動いた。一筋縄ではいかない世界観の原作とあって、キャスティングを含めた全体像の構築は難航。社内の企画会議すら通らなかったという。

 事態が動き出すきっかけとなったのは、濱谷氏がプロデュースした「バイプレイヤーズ」(17年)の撮影中、松重のマネジャーが漏らした言葉だった。

 「『うちの松重が猫村さんをやったら面白くないですか?』と言われて、雷に打たれたように『それだ!』と思いました。誰が演じたらしっくりくるか確信がなかったから、それまでの企画書はビジョンがはっきりしていなかったんだと思うんですね。そこから企画を練り直しました」

 企画を「松重=猫村」仕様に変更し、1カ月後には本人に打診。とっぴな提案にも関わらず了承を得て、発行元のマガジンハウスに映像化をオファーした。当時、原作者ほしよりこ氏のもとにはアニメ化を含む多くのオファーが殺到していたが、首を縦に振ったことがない状況だった。

 「結果は、ほしさんが実写化に慎重で『基本、お見送りさせていただいている』ということでした」

 濱谷氏は、許可が下りたらすぐ番組にできるよう、先に社内に根回しし、異例の2分30秒枠を確保。原作の魅力が最も伝わる尺を吟味した結果だった。

 社内の根回しや配信との連動スキームを構築した19年春。濱谷氏はほし氏に便箋7枚に渡る長文の手紙を送った。数日後、ほし氏から「前向きに検討させていただきたい」という返事が届いた。

 決め手は「松重=猫村」の意外性。ほし氏と会って打ち合わせした際、その化学反応に興味を持っていたという。改めて松重に「猫村さんの火は消えてませんか?」とオファーを出すと、返事は「消えてません」だった。

 ドラマはほぼ原作3巻までのエピソードで構成され、反響次第ではシリーズ化の可能性もゼロではない。濱谷氏は「耳を入れると2メートル近い巨大猫です。だけど、ひょうひょうとしていて、温かい感じが、猫村さんの居住まいに近い。コント的なものを想像される方もいるかもしれないですが、ちゃんとした温かいヒューマンドラマです。クオリティーに関しては自信を持っています」。テレ東に新たな伝説が誕生する、かもしれニャイ。

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