東京の感染者 新たに97人 最多更新 緊急事態宣言検討の声強まるか
東京都は2日、都内で新たに97人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。1日ごとの感染者数として従来の最多だった3月31日の78人を上回り、感染拡大傾向が一層顕著になった。これまでの感染者数は計684人となった。都内で1日の感染者が3桁に迫り、政府内で新型コロナウイルス特措法上の緊急事態宣言を検討すべきだとの声が強まる可能性がある。
感染者の症状に応じた病床の確保も課題となっており、早急な対応が求められそうだ。小池百合子知事は「間もなく3桁で大変多い。これが最大になるよう願う」と述べた。
東京都によると、新たに感染が確認された97人のうち、既に多くの感染者が出ている台東区の病院と関連があったのは21人だった。この病院からの転院先となった慶応大病院でも新たに確認され、都は人数などを調査中としている。
また、神奈川県と県内自治体は計23人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表。横浜市が9人で、横浜市立市民病院の20代の女性研修医1人が含まれる。濃厚接触者として、指導医4人と研修医45人全員も自宅待機となった。市の担当者は「研修医は救急患者の初期対応に当たり、一定の戦力だった。救急診療体制の維持が厳しく、かなりのダメージ」と話している。