志村けん 初主演映画「キネマの神様」出演辞退 コロナ感染で

 新型コロナウイルスの感染を公表した志村けん(70)が、主演予定だった映画「キネマの神様」(山田洋次監督、12月公開予定)への出演を辞退することが26日、発表された。所属のイザワオフィスと配給の松竹株式会社が報道各社に書面で発表した。同作は志村にとって、初の主演映画となるはずだった。

 同作の撮影はすでに始まっており、志村は4月上旬からクランクイン予定だった。新たな出演者や撮影スケジュールなどは現時点で協議に至っていないという。

 イザワオフィス・伊澤健社長は「今年70歳を迎えた志村にとって、本作品は人生で初の主演映画ということでもあり、大きな勇気と強い意気込みで臨んでいました。それだけに、山田組の皆様にご心配とご迷惑をおかけする事になってしまい、志村も私共も、大変申し訳なく思っております」と新型コロナ感染で出演辞退を決めたことを説明。「作品のご成功を心よりお祈りすると共に、志村が病に勝ち、いつかまた山田組の皆様と一緒に撮影をさせて頂くことを願っております」とコメントしている。

 志村は17日に倦怠(けんたい)感で自宅療養。19日に発熱と呼吸困難に見舞われ、20日に都内の病院に搬送された。重度の肺炎と診断され、都内の病院に入院。23日に陽性と判明した。

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