太田光 三島由紀夫対全共闘を語る「分かり合いたいってことが一番重要だったんだと思う」

 爆笑問題の太田光が13日放送のTBS系「爆報!THEフライデー」で、50年前の1970年に割腹自殺した作家の三島由紀夫についてピース・又吉直樹と語り合った。

 2人は三島と東大全共闘との討論の映像を見ながらトーク。「最初から国籍はない」と主張する相手に対して「僕はね、国籍を持って日本人であること、自分では抜けられない。これは僕、自分の宿命であると信じている」と反論する三島に、太田は共感した。

 「一番笑っちゃうのは、外国人のマネしてさ、ここ(側頭部)にこういうマイク付けてさ、今回の商品はってやるじゃない、ジョブズっぽい感じで。それをさ、みんなやるじゃない、最近のITのやつらなんて。バカだなと思うよ」と、米国人のマネをする日本人を痛烈に批判。

 「そんな気持ちを三島はあの学生たちに持ってたんじゃないかなって気がするね。国境も言葉もない、グローバルだって言ったって、似合わないことはできないだろう。それ(日本文化)は何千年も続いてきちゃったもので、続いてきたものこそ力があって、俺たちはそこから逃れられるわけないだろうって、そう思ってた気がするんだよね」と、三島の真意を推察した。

 挑発的な相手に、丁寧な言葉で向かっていく三島の心中を、太田は「分かり合う手段としては、言葉で行くしかないと思うんだよね。学生たちの方はなんとかやっつけてやろうって思ってるやつもいっぱいいたと思うんだけど、三島由紀夫はさらさらそれはなかったと思うね。あそこに行く時に、分かり合いたいってことが一番重要だったんだと思うんだね」と推しはかった。

 太田の話は「今のSNSってのはやっつけたいなんだよね、相手を。そのために言葉を使い、傷付けたいとか言い負かしたい。論破ってよく言うじゃん、ネットの奴らね」と、ネット上の言論にも及んだ。

 三島は「その言葉を、言霊を私はこの場に残してここを去って行く」と、討論の最後に述べたが、太田は三島の言う言霊について、ネットに結びつけて持論を展開。

 「死ねって人に向かって言っちゃダメなんだよね。だって面と向かっては言わないじゃないですか。今名前も顔も出ないから平気で言うでしょ。でも言霊って俺は、実は重要なことで、誰もそいつがそのことを言ったことは知らないよ。一生バレることはないかもしれないが、誰かに向かって死ねって言ったことは、自分の中には絶対残ると思うんだよね。それは、自分がそういうことをした人間だって、いずれ、そこに苦しめられるような、俺は気がしてる。それが言霊なんじゃないか」と述べていた。

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