仕事減った若手上方落語家が「テレワーク落語会」生配信で手応え

 上方の若手落語家が8日、大阪・天満天神繁昌亭から落語のYouTube生配信「テレワーク落語会」を行った。

 新型コロナウイルスの影響で仕事が激減した桂紋四郎(32)を中心に、2月末からYouTubeで落語を配信。徐々に人気が集まり、上方落語協会の笑福亭仁智会長(67)らのバックアップでこの日、繁昌亭会議室からの生配信が実現した。笑福亭鉄瓶(42)、桂雀太(43)が1席ずつ披露したほか、繁昌亭の施設紹介も行った。

 紋四郎は「実際に仕事が12本飛んだ。1本2万円としたら、それだけで24万円」と話した。仕事のなくなった若手落語家を集めて配信することで落語の楽しさを伝えており、視聴者は日本全国のみならず海外にも広がっている。「このままでは食えないので、みんなで協力して乗り切ろうという意識でやってきた。協会のお偉いさん方も見守ってくださり心強い」と語った。

 仁智は「2月末に協会で劇場の休演を決め、その先で何かやろうと模索していた。紋四郎君らの配信を知り、今回の生配信が実現した」と説明した。今後の劇場再開、落語配信などについて週明けの理事会で話し合うという。

 ネットを介して上方落語を広めるチャンスとも考えており、紋四郎は今後、リクエストがあれば全国の視聴者の住居などへ出向き、そこからの配信も企画中という。「最初はけいこを配信するような感じかと思っていたが、YouTubeはコメントが流れるので視聴者の反応を感じて気合が入る。落語もうまくなったような気がする」と新たな試みに手応えを感じていた。

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