ベテラン女性漫才コンビ・ハイヒールが司会を務めるＡＢＣテレビ「ビーバップ！ハイヒール」（木曜、後１１・１７。関西ローカル）が３月いっぱいで終了することが２７日、分かった。最終放送は３月２６日となり、４月２日からは海原やすよともこが司会を務める人生密着トークバラエティー「やすとものいたって真剣です」がスタートする。

　「ビーバップ－」は２００５年４月７日にナイトｉｎナイト木曜日のレギュラー番組としてスタート。政治、経済、社会問題、風俗、スポーツ、近年ではネット社会やメンタル問題など、多くのテーマを取り上げ、ドラマ仕立てで伝えた。

　カシコブレーン（筒井康隆、江川達也）と凡人チーム（チュートリアル、ブラックマヨネーズ、たむらけんじ、女性ゲスト）が出演。ためになる話、実体験トーク、クイズなどもあり、スタジオでバトルを繰り広げられることもあった。初回から２月２０日までに７１４回放送され（再放送は除く）、１５年間の平均視聴率は１０・８％で、最高視聴率は０６年１１月３０日と１０年４月８日の１６・３％だった。

　最終回の収録を残しているが、所得隠しと申告漏れを東京国税局から指摘され活動を自粛し、２４日から復帰したチュートリアル・徳井義実（４４）について、同局は「現時点で出演予定はありません」とした。

　昨年１０月にスタートした「やすともの恋愛島」（日曜、後１１・１０）がパワー＆ボリュームアップし、「－真剣です」として後を継ぐ。新番組のコンセプトは「他人の人生を題材に、やすよともこが漫才のごとくしゃべりまくる」。漫才に真摯に向き合ってきた２人が、世の中に存在する“あるコトに対していたって真剣”に生きている人の「情熱」「熱量」「ポリシー」を見て、聞いて、共感して、ツッコミを入れる。

　ターゲット（１）は、ブレーク中だったり、人生が変わろうとしている注目の芸人たち。結成秘話や芸人人生にまつわるエピソードをやすともが聞き取る。

　ターゲット（２）は、やすともが気になる、お笑いとは別ジャンルの作家や職人、音楽関係に携わる人々。ＶＴＲでスペシャリストの生きざまを紹介し、やすともがスタジオで本人に迫る。

　ターゲット（３）は、恋人を見つけるために無人島でサバイバル生活を送る若者たち。「やすともの恋愛島」を番組内のコーナーとして継続する。見ず知らずの男女が、意中の人を手に入れるために無人島で恋の駆け引きを繰り広げる。

　「－真剣です」の同局・大橋洋平プロデューサーは「新番組のタイトルは、打ち合わせをしたときに海原やすよともこさんがおっしゃった、『ふざけているように見えるけど、私たち、いたって真剣にお笑いをやっているから』という一言がきっかけで決まりました」と明かし、「真剣に向き合っているからこその海原やすよともこさんの絶妙なトーク。これをもっと楽しみたい…そんな想いから無人島の恋愛だけに限らず、お笑い芸人やスペシャリストの方の真剣な生活にも密着した“人生密着バラエティー”を作ることにしました」と力を込めた。（視聴率は関西地区、ビデオリサーチ調べ）