沢尻エリカ被告 19歳から薬物使用していた「いつでもやめられると思っていた」 

 女優・沢尻エリカ被告(33)の初公判が31日、東京地裁で行われ、19歳から違法薬物に手を染めていたことが明らかとなった。薬物汚染に踏み出すきっかけは語られなかったが、ちょうどブレーク時期と重なる年齢。今後は14年に及ぶクスリとの関係を断ち切り、家族とともに更生への道を歩み出す。

 沢尻被告とクスリの関係は、未成年から続いていた。検察は冒頭陳述で、沢尻被告が19歳から大麻、コカイン、LSDを使用していたことを明かした。

 19歳は2005年4月8日の誕生日から翌年までの期間。出世作となった映画「パッチギ!」が05年1月に公開され、同年10月クールには初主演ドラマ「1リットルの涙」が放送されている。清純派ヒロインとしてブレーク真っただ中の時期に、すでにクスリ漬けだったことになる。

 近年は元恋人の知人男性から合成麻薬を入手したのに加え、知人女性から大麻を入手していた。自宅ではお守り袋やアクセサリーケースに錠剤を隠し、冷蔵庫に液体のLSDをしのばせるなど、ばらまき作戦で巧妙に隠蔽(いんぺい)していたという。

 この日は薬物治療を受けている病院から裁判所にやってきた。情状証人として法廷に立った主治医は、MDMAとLSDに関しては依存性が確認されなかったが「大麻に関しては軽い依存症があった」と説明。入院中は薬物の知識を深める勉強に取り組み「スタッフも驚くほど真面目に取り組んでいた」と様子を伝えた。

 依存症を指摘された沢尻は「逮捕されて初めて気づいたこと。薬物をコントロールして、いつでもやめられると思っていた。ですが、大きな間違いでした。薬物を制するより制される状態でした」と反省。背筋を伸ばし「違法薬物と決別して生きていきたい」と誓った。

 今後は近く退院し、月1回のペースで通院。自助グループには入らず、家族とともに治療に取り組んでいく。闇人脈を断ち切るため、SNSは削除し、携帯電話も解約済み。14年もの長きにわたって汚染されてきたクスリとの決別を目指す。

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