沢尻エリカ被告 懲役1年6月求刑「女優復帰考えていません」オーラ消えずも引退示唆

 合成麻薬MDMAなどを所持したとして、麻薬取締法違反の罪に問われた女優・沢尻エリカ被告(33)の初公判が31日、東京地裁で開かれた。起訴内容を認め、被告人質問では謝罪と反省の弁を繰り返して、「女優への復帰は考えていません」と芸能界を引退する覚悟も示した。検察側は懲役1年6月を求刑し、即日結審。一般傍聴19席を巡って希望者2229人が殺到した。判決は2月6日に言い渡される。

 昨年11月の逮捕以降、初めて姿を見せた沢尻被告は、“女優メーク”をバッチリ施していた。黒髪ポニーテールに黒のパンツスーツ&白いシャツという、控えめファッションで反省を示しつつ、まつげにマスカラ、唇には真っ赤なルージュ。法廷でもオーラが消えることはなかった。

 冒頭の人定質問で、職業を「無職です」と説明。罪状認否では「間違いありません」と罪を認めた。起訴状によると、昨年11月16日に都内の自宅で、カプセルに入ったMDMAを含む粉末約0・19グラム、LSDを含む紙片約0・08グラムと液体約0・6グラムを所持したとされる。19歳の頃から薬物に手を染めていたことも明かされたが、「自分の甘さが招いた結果。更生していくことが自分にできる唯一の償い」と再起を誓った。

 「現実から逃避した世界で、薬物がつなげてくれた偽りの友情にとらわれ、抜け出すことができなくなってしまってました。全てが幻。全てが害。心の底から後悔してます」。まるで映画の1シーンのように思いを吐露する一方で、検察側からの質問では、「なぜ甘い考えだったの?」と突っ込まれて20秒間黙り込むなど、沈黙の場面も相次いだ。

 起訴後もエイベックス・マネジメントとの所属契約は続いており、入院先でも支援を受けているが、今後について「女優への復帰は考えていません」とキッパリ。「多くの方を裏切り、傷つけた代償は大きく、復帰を語る資格はありません」と続けて、引退を示唆した。

 飲食店を経営する沢尻被告の兄が、情状証人として出廷。「仕事をそのままやるのは難しいと本人も分かっていますし、僕の方でサポートができることがあれば、一緒にやっていきたい」と芸能活動以外の選択肢で、協力を約束した。

 対照的に手紙を寄せたエイベックス専務は、「違法薬物の使用は許されるものではない。再犯防止に努める」と前置きしつつ「個人的にはいつか彼女の作品を見てみたい」と女優業への未練を隠さず。同社は判決公判を受けて処分を決めるとみられ、関係者によると、今後も社会復帰へのバックアップをしつつ、芸能活動に関しては本人の意思を尊重するという。進路は不透明ながら、道を踏み外した沢尻被告が、平穏な日常を取り戻すのはまだまだ先となる。

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