新型肺炎国内初のヒトヒト感染 奈良在住バス運転手、日本人初の感染者

 厚生労働省は28日、国内で新たに2例の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。1人は奈良県在住の60代の日本人男性。バス運転手として中国湖北省武漢市からのツアー客を乗せたが、自身の滞在歴はなかった。厚労省はツアー客からうつったとみて感染経路を調べている。国内で人から人に感染した初の事例で、日本人の感染確認も初めて。もう1人は武漢市在住の40代男性。国内で感染が確認された患者は計6人となった。

 一方、政府は28日夜、武漢滞在の邦人帰国に向け、チャーター機1機を日本から派遣した。29日午前に第1陣約200人が羽田空港に到着する方向。武漢では28日朝の時点で邦人約650人が帰国を希望しており、政府は希望者全員の早期帰国を目指す。

 また、政府は武漢で発生した新型コロナウイルスによる感染症を、感染症法に基づく「指定感染症」とすることを閣議決定した。日本での拡大を防ぐ狙いで、全国に約400ある感染症指定医療機関に患者を強制的に入院させたり、就業を制限したりするといった対策が可能になる。

 中国政府によると、中国本土の新型コロナウイルスの死者は106人、感染者は4515人となった。

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