俳優の渡辺謙（６０）が２６日、都内で行われた、映画「Ｆｕｋｕｓｈｉｍａ５０」（３月６日公開）のワールドプレミアに、主演の佐藤浩市（５９）、若松節朗監督（７０）らと出席。熱心な阪神タイガースファンで知られる渡辺は、撮影中にも“猛虎魂”を見せていたことが明かされた。

　撮影中のエピソードとして、若松監督から「渡辺さんが、僕が持ってきたジャイアンツのメガホンをゴミ箱に捨てるのだけは勘弁してくれないかと」と語られると、渡辺は少しばつが悪そうな表情。それでも「ジャイアンツのメガホンを持ってくるんですよ！それで『用意、スタート！』っていう。それはないだろうと」と、苦笑いしつつも“宿敵”のグッズは受け入れ難いという思いを吐露した。

　同作は、２０１１年の東日本大震災で津波の被害を受けた福島第１原発事故の事故防止のために戦った、原発作業員の生きざまを描いた作品。すでに世界７３の国と地域での上映が決定しており、渡辺は「世界へこの映画を届けるためにこの（英語表記の）タイトルになっているんだと思っています。何かすごいパワーを届けられるに違いないと信じています」と言葉に力を込めた。