麻生副総理の「2千年にわたり一つの民族」発言を青木理氏が批判「非常に危険」

 ジャーナリストの青木理氏が19日、TBS系の生番組「サンデーモーニング」で、麻生太郎副総理兼財務相の失言に「歴史を勉強してほしい」と苦言を呈した。

 麻生氏は13日、福岡県直方市で開いた国政報告会で「2千年の長きにわたって一つの言葉、一つの民族、一つの王朝が続いているなんていう国はここ(日本)しかない」と発言。14日に「誤解が生じているならおわびの上、訂正します」と謝罪した。

 またまた飛び出した麻生氏の失言に、青木氏は「もう何度目のこういう暴言なのか」とあきれつつも、「諦めてしまったりとか、飽きてしまったりとか、慣れちゃいけないのでまた今回も申し上げますけど、これ、事実誤認ですよね。アイヌはもちろんですけど、例えば沖縄がどうなったのかとか、あるいは在日コリアンの方々もたくさんいらっしゃるわけですし、いますし、それから、皇室自身が、上皇陛下が『韓国とのゆかり』ってことをかつて言ってるわけですから、これ、あえて間違いだっていうこと、もっと歴史を勉強してほしいっていうのが一つ」と、麻生氏の事実誤認と勉強不足を厳しく指摘。

 「僕たまたま知人の、日本とインドのハーフっていうかダブルの、ミュージシャンの人と話したら、『(麻生氏は)要するに単一民族ってことを自慢してるわけじゃないですか。何でそれが自慢なのかと。むしろ、もっと多様で、色んな人たちがいるよねっていう方がステキなんじゃないの?』っていうふうに言われて、全くその通りだなと思う一方で、こういう単一民族神話みたいなね、虚構の物語がね、ある種すごく危険なことがあって。かつての日本もそうだし、(かつての)ドイツもそうですけれども、非常に危険なんだと。問題発言であると同時に危険だっていうことをきちんと、皆さんも含めて認識してもらいたいなと思います」と、麻生氏の発言が含む危うさを強調していた。

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