「2千年にわたり、一つの民族」麻生氏また失言で謝罪
麻生太郎副総理兼財務相は13日、福岡県直方市で開いた国政報告会で「2千年の長きにわたって一つの言葉、一つの民族、一つの王朝が続いているなんていう国はここしかない」と述べた。関係者が明らかにした。14日の閣議後記者会見で麻生氏は「誤解が生じているならおわびの上、訂正する」と謝罪した。
政府はアイヌ民族を「先住民族」と位置付けたアイヌ施策推進法を昨年5月に施行し、アイヌの人々が尊重される社会の実現を図るとしており、矛盾が指摘されていた。麻生氏は「政府の方針を否定するつもりは全くない。日本は比較的まとまった形で2千年近くの間、継続してきたということを述べただけの話だ」と釈明した。
麻生氏は福岡県飯塚市の13日の報告会でも同様の趣旨の発言をしたという。